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もう、天ぷら鍋はいらない?
フライパンでお手軽揚げ物!

揚げ物は天ぷら鍋じゃなきゃ上手くできないと思っていませんか? 実はフライパンでも上手に揚げることができます。コツさえつかめば、鍋を使うより手間がかからず、後片付けも簡単。余分な収納スペースもいらず、シンク下はいつもスッキリ♪ 初めての方におすすめしたい “フライパンで揚げ物” の手順とコツをご紹介します。(2017年6月7日)

はじめまして。コラム初登場のアサヒ軽金属スタッフ ユミです。

3人家族の我が家は、みんなそろって揚げ物大好き。
特に小学生の娘は「今日の夜ごはん、何にしようか?」と尋ねると、必ずと言っていいほど揚げ物メニューをリクエストしてきます。

ちなみに皆さんは揚げ物を作るとき、どんな調理器具を使っていますか?
最近は、天ぷら鍋を持っていない若い世帯も多いらしいですが、普通の鍋で上手くできないから天ぷら鍋を買おうか悩んでいる人も多いかもしれません。

そんな方に一度試してほしいのが、“フライパンで揚げ物”。コツさえつかめば油の量を減らして上手に作れるし、後片付けも簡単になるんです。

天ぷら鍋より “フライパンで揚げ物” がおすすめの理由

うちには天ぷら鍋がありません。

友人から「フライパンで揚げ物をすると、油が少しで済むよ。」って聞いて試してみたのがきっかけです。
実際にフライパンで揚げてみたら、意外にうまく仕上がったので、それ以来、我が家ではコレが定番スタイルに。天ぷら鍋を手放したことで、収納もスッキリしました♪

フライパンをおすすめする理由は、他にもいろいろあります。

口径が広い=揚げやすい

フライパンは口径が広いので、食材を入れやすいし、食材同士がくっついてしまうのを防ぎやすいです。

揚げ具合もよく見えるので、引き上げるタイミングが分かりやすく上手に仕上がります。

フライパンは口径が広く揚げ物向き

軽くて浅い=洗いやすくてお手入れがラク

大半のフライパンは、天ぷら鍋より軽くて浅いつくり。
なので、とっても洗いやすいんです。
また、揚げ物専用の鍋は油ハネ防止カバーなど細かいパーツが付いているものも多くちょっと面倒…。
その点でもフライパンがラクラクです。後片付けが簡単って、ほんと大事。

軽くて浅いフライパンは洗いやすくてお手入れラク

ただし、揚げ物をするにはある程度の深さは必要。
フライパンの中にも浅型、深型とありますが、浅すぎると調理中に油がハネたりするので使いづらく、あまりおすすめできません。
“揚げ物に向くのは深型のフライパン” と覚えておきましょう。

コーティングされた小型フライパンなら、もっと便利!

いろんな種類のフライパンがありますが、小型でコーティングされたものがおすすめ。
油の量もより少なくてすむので、2~3人家族の揚げ物用にピッタリです。

油の量が少ないと熱する時間も短くてすむし、1度使った後は気兼ねなく新しい油へチェンジできます。
残った油の処理にも悩まされず、汚れもスルッと落ちますよ。

一般的なコーティング(フッ素樹脂加工)は “高温に弱い” と言われていますが、コーティングが劣化するのは260℃以上の温度。
油が入っていないと局所的に熱くなることもありますが、揚げ物でコーティングが劣化するほどの温度に達することはありません。

実践レクチャー!フライパンで揚げ物のコツ

では、フライパンで揚げ物をしたことがない方へ向けて基本的な作り方と押さえておきたいポイントをご紹介します。

1. 食材は小さめに切る

揚げる時間が長いとベチャッと仕上がる原因になるので食材はできるだけ小さめに切ります。
さらに、薄く切ることで中までしっかり火が入り、加熱時間も短縮できますよ。

食材は小さめに切る

また、食材の水気は調理前にしっかりとふき取ります。
水気が残っていると油ハネの原因となるので、注意してくださいね。

2. フライパンの半分以下の油で揚げる

油はついタップリ注ぎたくなりますが、その必要はありません。
油ハネを防ぐためにも、油の量は “フライパンの深さ半分以下” を目安に。
フライパンになみなみと注ぐのはNGです。

フライパンの半分以下の油で揚げる

3. 菜箸を使って油の温度を確認する

おいしく揚げるコツのひとつは、油の温度にあります。
食材に適した温度で、短時間でサッと揚げると、カラッとおいしく仕上がります。

家に温度計がない人もいるかもしれませんが、菜箸など、木製のツールで温度が分かるんですよ。

◎低温 [150~160℃]

菜箸を油に付けたとき、箸先から細かい泡が出てくるぐらいが目安。
さつまいもやレンコンなど、デンプンの多い食材や根菜類といった火の通りにくいものを揚げるのに最適な温度です。

◎中温 [170~180℃]

箸全体から一定の感覚で泡が出続ける程度。
とんかつ、かき揚げなど、揚げ物全般の適温といえます。

◎高温 [180~200℃]

油に菜箸を付けた際、箸全体から大きな泡が勢いよく出続けます。
魚介など水気を多く含む食材は、高温で揚げます。

必要以上に温度が高くなると、食材に火が通りすぎておいしくないし、油が劣化しやすくなるので、ご注意を。

4. 食材を油へ入れる

いよいよ食材を油へ。このとき一度にたくさんの食材を入れるとせっかく適温に温められた油の温度が、また冷えてしまいます。適温がキープできているか、こまめにチェックしながら、少量ずつ揚げていきます。

フライパンで食材を少量ずつ揚げていく

これで完成です!
サクサクの天ぷらができ上がりました。

フライパンでサクサクの天ぷらができ上がり

1~4までの手順、わかりましたか?
この通りに進めば、揚げ物は上手に仕上がるはず。
食材の種類によって油の適温は変わりますので、
この点はレシピなどを参考にしてくださいね。

ココが注意!フライパンで揚げ物

どんなフライパンでも揚げ物はできますが、タイプによって合うもの、合わないものがあります。
使い方にも少し注意が必要です。

薄いフライパンは温度が安定しにくい

揚げ物は油の温度を一定に保つことが大切ですが、厚みのない薄いフライパンは、食材を入れた時、油の温度が下がりやすいのが難点。

薄いフライパンを使うときは、油の温度をこまめに確認し、適温を保つよう火加減も調節してください。

浅いフライパンは油ハネに注意

薄いフライパンだと、ハネた油がフライパンの外へ飛んでしまい、掃除が手間。
深型を使うと油ハネは抑えられますが、油をなみなみと入れると急激に温度が上がってしまうこともあるので要注意です。
深型のフライパンを使って、油は深さ半分以下の量を目安に入れるのが安心だし、後片付けの手間がかかりません。

結論:厚みと深さがあるフライパンがおすすめ!

まず、自宅のフライパンが揚げ物に向いているかチェックしてみましょう。
私が愛用しているような、厚みと深さがあるタイプのフライパンなら問題なし!
フライパンに厚みがあると温度変化も少なく、少量の油でサクッと揚げられますよ。

フライパンでチャレンジ!オススメ揚げ物レシピ

早速、フライパンで定番の揚げ物メニューにチャレンジ。
きっと「後片付けがラク!」を実感できるはずです。

やっぱり揚げ物はカロリーが気になる…という方はこんな方法も!
蓄熱性に優れたフライパンなら食材自体の脂を溶かし出せるので
あえて油を使わず “食材の脂” だけで揚げ物を作ることもできるんです!

最後に

「思うように上手く仕上がらない」「作った後の後片付けが大変」など、揚げ物づくりで悩んでいる方。
ぜひ一度、フライパンで揚げ物を作ってみてください。

私もオールパンを使うようになってから、コツいらずで、後片付けも簡単だから、本当に助かってます。

これからもどんどん揚げ物レシピにチャレンジして、家族を笑顔にしたいです。

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この記事を書いたライター

ユミ

ユミ

仕事と家事・育児に追われるワーママ。“時短術”に目がなく、家事や料理に日々、活用中。働くママ主婦の視点から、「手軽で簡単、でもおいしい!」そんなお料理情報を皆さんにお届けしていきます。

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