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初心者はココをチェック!
失敗しない圧力鍋の選び方
こんにちは、アサヒ軽金属スタッフです。
1台あると重宝する圧力鍋。でも世の中にはたくさんの圧力鍋が出回っており、メーカーや機種によっても特長が違うので、初めて圧力鍋を買う人には何を基準に選んでいいか悩ましいですよね。そこで今回は、筆者の実体験に基づき、初心者でも失敗しない圧力鍋の選び方のポイントをご紹介します。(2015年08月10日作成/2023年11月1日修正)
圧力鍋には2種類ある!
圧力鍋には、大きく分けて “オモリ式” と “スプリング式” の2種類があります。
多くのメーカーから圧力鍋が出ていますが、まずはこの違いを知っておいて、選択肢を絞り込むと選ぶのがグッとラクになりますよ。
2種類の違いを一言で述べるなら、圧力がかかったときの “音” です。
圧力がかかったときシュシュッと音が鳴るのが “オモリ式” 、ほとんど音が出ないのが “スプリング式” 。
オモリ式圧力鍋は蒸気口を金属製のオモリで塞ぐという単純な構造。
圧力がかかり蒸気が出始めると、蒸気の力でオモリが揺らされて音が鳴る、という仕組みです。
一方スプリング式圧力鍋は、蒸気口にバネ(スプリング)を入れて、そのバネの力で圧力を調整するという、やや複雑な仕組みになっています。
そのため蒸気がほとんど出ず、音がなく静か。
においもれも、ほとんどないんです。
でも「音が鳴るのは怖いし、スプリング式圧力鍋にしよう!」と思った方、ちょっと待ってくださいね!
実は初心者のうちは、オモリ式圧力鍋がオススメなんです!
初心者にオススメなのはオモリ式圧力鍋!
「音が鳴る」というのは一見欠点に思えるかもしれませんね。
でも、裏を返せば「圧力がかかった時に分かりやすい」ということ。
圧力鍋のレシピは「圧力がかかってから●分煮込んで火を消す」など、加圧開始後に火加減を調整したり時間を計ることが多いんです。
そのため、圧力がかかったことがすぐに分かるオモリ式圧力鍋は、実は圧力鍋ビギナー向き。
私がまだ圧力鍋初心者のころ、友人宅でスプリング式の圧力鍋を使わせてもらう機会があったのですが、どのくらいで圧力がかかるのかわからず、調理中はずっと表示ピンとにらめっこ・・・。
火力を弱めるタイミングが分からず、火加減の調整に苦労した覚えがあります。
一方、圧力がかかったことを音で知らせてくれるオモリ式圧力鍋は、
初めて使うときも、とっても分かりやすかったですよ。
古いタイプの圧力鍋は音がうるさいものもあったようですが、最近の圧力鍋は、小さい子どもが泣き出したり、近所迷惑になるレベルの不快音は出ないのでご安心を。
ちなみに、アサヒのオモリ式圧力鍋(ゼロ活力なべ)に圧力がかかった時の様子がこちらです。
いかがでしょうか? 思ったよりも、やさしい響きじゃないでしょうか。
また、構造がシンプルなオモリ式圧力鍋は、部品を簡単に外すことができるのでお手入れしやすいのも魅力です。
圧力値を要チェック!
次に知っておきたいのは、圧力のかかる力、つまり圧力値。
同じオモリ式圧力鍋でも、圧力値はメーカーや機種によって異なるので要チェックです!
目安としては、パスカル(Pa)表記のもので80kPa~150kPa、気圧表記のもので1.78気圧~2.48気圧のものが高圧と言えます。
圧力値が高ければ高いほど沸騰した時の鍋内の温度が高温になり、加圧する時間が短くてすみますが、反面、煮崩れしやすかったり、やわらかくなりすぎることもあるので、作りたいお料理に合わせて選んでください。
圧力鍋の中には高圧・低圧を切り替えられるものもあります。
アサヒの圧力鍋(ゼロ活力なべ)も、圧力値を切り替えられるタイプ。
かたまり肉の調理や魚を骨ごと食べたい場合は高圧で、火の通りが早い野菜を使う場合は低圧で、
といった使い分けができるので、毎日使いの圧力鍋として重宝します。
材質による違いを知ろう!
圧力値だけでなく、材質によっても調理時間や料理のでき上がりが異なります。
圧力鍋の材質は、主に “アルミ” “ステンレス” 、そしてその両方の特長を持った、アルミとステンレスの“多層構造”の3種類。
それぞれの長所と短所を上げると、次の通りです。
熱しやすく冷めやすい 〈アルミ〉
- ◎すぐに圧力がかかり、スピーディーに調理できる。
- ◎軽量で扱いやすい。
- ×金属素材がやわらかいため、圧力値が低いものが多い。
- ×消火後はすぐに冷めるため、余熱を生かした調理が苦手。
熱しにくく冷めにくい 〈ステンレス〉
- ◎圧力値が高いものが多く、かたい食材の調理に重宝する。
- ◎消火後も余熱で食材に火を通すことができ、煮込み料理などがおいしく仕上がる。
- ×火をつけてから圧力がかかるまで時間がかかる。
- ×重く、アルミに比べて扱いにくい。
良いとこどりの 〈多層構造〉
- ◎すぐに圧力がかかるうえ、余熱力もある。
- ◎圧力値が高いものが多い。
- ◎ステンレスに比べて軽量。
- ×アルミ・ステンレスに比べて価格が高いものが多い。
ちなみに私のオススメは、圧力鍋のいいところが存分に実感できる全面多層構造!
多層構造の圧力鍋、お値段はちょっとお高めですが、すぐに加圧できて余熱調理もバッチリ♪
火を使う時間が短いからガス代やエアコン代の節約にもなるので、毎日使えば元はとれるかなー? と思っています。
自分にぴったりのサイズ選び!
圧力鍋も普通の鍋と同じく、サイズ展開があります。
サイズはL(リットル)で示されています。
目安としては、1人暮らしなら2.5L程度、2人暮らしなら3L程度、3~4人なら4L以上です。
おすすめ容量 | 作れる量の目安 | ||
---|---|---|---|
炊飯なら | カレーなら | ||
1人暮らし | 2.5L程度 | 3.5合炊き | 約4皿分 |
2人暮らし | 3L程度 | 5.5合炊き | 約6皿分 |
3~4人 | 4L以上 | 7.5合炊き以上 | 約8皿分以上 |
ただ、圧力鍋で1回に調理できる容量は、豆なら鍋の1/3以下、その他の食材も鍋の2/3までになります。
週末にたくさん作りおきしたい! と言う方は、大きめのサイズを買っておいた方が便利ですね。
私は週末によく作りおきをするので、1人暮らしにはちょっと大きめの3Lの圧力鍋を愛用しています。
その他、ココをチェックしておこう!
熱源や安全性はもちろん、長く使っていくうえでは保証期間や部品の交換が可能かは大切です。
以下のポイントはガッチリ押さえておきましょう!
- 自宅の熱源で使用できるか(IHはOKか)
- SGマーク(安全性の認証)があるか
- 長期保証(10年以上)などはあるか
- パーツ(部品)の追加注文はできるか
- 両手鍋タイプ、もしくは補助把手が付いているか
- 専用のレシピは充実しているか
最後の専用のレシピが充実しているか否か、一見優先順位が低く思われそうですが、その大切さを私は身を持って感じています。
というのも、料理が苦手な圧力鍋初心者だった私は、最初は専用のレシピに忠実な料理しかできませんでした。
でも、これが功を奏して、料理をしていくうちに圧力鍋の正しい使い方が分かってきました。
圧力鍋で作れる料理のバリエーションや向き・不向きも自然と理解できるようになり、思いの外早く、圧力鍋初心者から卒業できた気がします。
最後に
いかがですか?
あなたの一生モノの圧力鍋に出会えそうでしょうか。
「料理は労働だ」と思っていた私ですら、この素敵な出会いを通じて、料理をする楽しさや、料理を食べる喜びを改めて感じられるようになりました。
皆さんも、ぜひ自分にぴったりの圧力鍋を見つけてくださいね。
※圧力鍋のメーカー・機種によって仕様が異なるため、使い方および注意事項にも違いがあります。
必ず購入した圧力鍋の取扱説明書をよく読み、ご使用ください。