ショーコ
外食続きの日々を送っていた1人暮らしOL。
メルマガのレシピ制作を担当しながら、料理の楽しさに目覚めました。
「忙しくても疲れていても楽しく作れるお料理」を伝えることができるよう、日々頑張っています。
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フライパンは毎日の料理作りに欠かせない大切な調理器具。でも、いざ買うとなると、手頃な価格で選ぶか、品質にこだわるか? 何を基準に選べばいいのか迷いますよね。今回は、調理器具メーカー勤務の視点を盛り込みながら、長く付き合える“賢いフライパンの選び方”をご紹介します。 (2017年2月8日作成)
こんにちは。アサヒ軽金属スタッフのショーコです。
毎日の料理に欠かせない相棒といえば・・・そう、フライパンです。
でも最近は、種類も価格も本当にいろんなフライパンがたくさんあって、迷う方も多いのでは?
そこで、新しいフライパンを買うときに知っておくと役に立つ
“賢いフライパンの選び方”のポイントをご紹介します。
フライパンの素材と言えば、アルミや鉄、ステンレスなどさまざま。
素材によって性質が違い一長一短あるので、
まずは素材による違いを理解しておくことがフライパン選びのコツ!
大まかな特徴は次の通りです。
鉄、ステンレスともに丈夫で長く使えますが、鉄は面倒な手入れが必要で、ステンレスも扱いが難しく買ってすぐに使いこなすには、ハードルがちょっと高め・・・。
そこで私のイチオシは、アルミ製のフライパンです!
軽くて熱回りが良いので、とにかく使いやすい◎アルミ製はくっつきやすい、とも言われますが、「フッ素樹脂加工」というコーティングと相性が良いのでくっつきにくくお手入れのしやすいアルミフライパンが実は多いんですよね。
よく見かけるコーティングされたフライパンのほとんどは様々なコーティングとの相性が良いアルミが使われています。
でも、同じアルミ製でも価格帯はバラバラ。
実はアルミ製も製造法によって違いがあるんです。
アルミ製のフライパンを買おうか、という方は次の特徴を覚えておくと、選ぶときに便利ですよ!
量販店やスーパーなどで比較的安く売られているもので、
本体の把手にネジが止まっている薄型のフライパンがありますよね?
これらは“プレス加工”という製法で造られたフライパンです。
[ メリット ]
[ デメリット ]
手頃な価格で売られているプレス加工のフライパンは大半が薄型のため、軽くて使いやすく、火のまわりが早いのがポイント。
ただ「薄い」ため、火のあたっている一部分だけ温度が高くなってしまい温度差による焼きムラが生じたり、熱に弱いコーティングの寿命も短くなりがちなんです。
また、プレス加工のフライパンは本体の把手がネジで止められていますが、長く使っているとネジが緩んでグラついたり、継ぎ目に汚れやサビがたまってしまうことも・・・。
そのため、メンテナンスや定期的な買い替えをしている方が多いようです。
キッチン用品の店などに並ぶ、しっかりした厚みのあるアルミのフライパンの多くは「鋳造」という製法で造られています。
アルミ素材の「熱が回るのが早い」というメリットを生かしながらも、厚みをもたせることで火の当たりがやわらかくなるんですね。
[ メリット ]
[ デメリット ]
鋳造とは「加熱して溶かした金属を型に流し込んで造る」製法で、こうやって造られた製品を「鋳物」と呼びます。
厚みがある分、大きなサイズの鋳物フライパンはちょっと重くなりますが、火の当たりがやわらかくなることで焦げつきや焼きムラが起こりにくく、コーティングも長持ちしやすくなるなど、メリットもたくさんあります◎
一般的な鋳物フライパンは大量生産に向いている“ダイキャスト製法”で造られていて、鋳物の中では比較的お求めやすい価格帯です。
でも、私がオススメしたいのは“ グラビティー鋳造 ”!
蓄熱性や火の当たりのやわらかさがより優れているので食材を包み込むように熱を通してくれるんです。
グラビティー鋳造のフライパンが優秀なのは、なぜでしょう??
答えは、アルミの中に含まれる空気、“気泡”にあります。
人工的に圧力をかけてアルミをギュッと押し固めるダイキャスト製法と違い、グラビティー鋳造では自然の重力を利用して、溶かしたアルミを型にゆっくりと丁寧に流し固めることで、細かい気泡が入ります。
気泡には断熱性があるため、1カ所だけが急に熱くならず、ソフトな火の当たりを生むフライパンになるんですね。
気泡があることで蓄熱性が高まり、かつ、気泡が細かく均一なため、底面と同じように側面にも熱がムラなく行き渡り、食材を包み込むように火を通してくれるんです。
そのため、火加減が難しい卵料理はもちろん、お肉やお魚がふっくら焼けたり、オーブンで作るような料理までできちゃうし、パンやケーキも失敗知らずです。
さらに、フライパンひとつで焼き物はもちろん、深さがあるタイプを選べば煮物、揚げ物とほとんどの料理ができちゃうので、本当に便利。
実は我が家には、片手鍋や魚焼き器、蒸し器がありません。
私の家はワンルームでキッチンが狭いのですが、これ1台あれば充分! 大助かりなんです。
フライパンは、食材がくっつきやすいのが難点。
使い勝手を考えると、コーティング加工がしてあるフライパンが便利ですよね。
フライパンのコーティングといえば、アルミと相性の良いフッ素樹脂加工をはじめさまざまな種類があり、持ちも差がありますが、どんなコーティングにも寿命があります。
中には加工をきれいにやり直してくれるサービス(再加工)を行うメーカーがあるので、購入するときには、メーカーサービスの内容や手厚さも、ぜひチェックしてみてください!
いざ購入となると、値段はやっぱり気になるもの。
でも、安いからといって定期的に買い替えてばかりでは、結局、思った以上にお金がかかってしまった・・・なんてことにもなりかねません。
どうせお金を使うなら、自分にピッタリの1台を見つけて長く愛用したいですよね。そんなとき、メーカーのアフターサポートがあると心強いですよ。
日々使う道具は、長く丁寧に使っているうちに愛着がわいてきます。
値段が少し高くても、再加工しながら長く使い続ければ結局はお得で、
エコロジーな点もいいですよね。
フライパンの形は使いやすい丸型だけでなく、長さのある食材の調理にピッタリな四角形や、両手鍋のように把手が2つ付いた食卓にも運びやすい形などさまざまです。
深さも、浅型・深型と種類があり、それぞれ特徴があります。
浅い方が軽く、食材をひっくり返したり取り出したりしやすいので、スピーディーに手際よく調理できます。
焼き物や炒め物を中心としたメニューが多いなら浅型がオススメ。
深い方は、焼き物だけでなく、煮物・蒸し物・揚げ物などお鍋のように使えてオールマイティーに活躍してくれます。
ちなみに、揚げ物はコーティング加工されたフライパンを使うと、油汚れもスルッと落ちて後片付けが簡単!
深型なら油ハネも気になりにくいですよ。
蓄熱性が高いグラビティー鋳造のフライパンなら、油の温度が下がりにくく、少ない油で揚げ物ができるのも高ポイントです。
そしてもうひとつご紹介したいのが、フライパンのサイズ選びについて。
「大は小を兼ねる」とよく言いますが、フライパン選びにこの言葉は当てはまりません。
1人暮らしの料理には、大きなフライパンは必要ないし、大家族なのに小ぶりのフライパンでは、スムーズに調理できませんよね。
ご家庭の人数に応じて、ピッタリサイズのフライパンを選びましょう!
ただ、28cmサイズは大容量な分、重くて料理しづらいという声も・・・。
5~6人(それ以上)の場合、あえて24~26cm と20~22cmの大小フライパン2台をそろえ、調理に応じて使い分けることをおすすめします。
いかがですか?
フライパン選びのポイントをつかんでいただけましたか?
私がアルミ鋳物のフライパンにしてから一番嬉しいのは、料理の失敗が減ったことなんです!!
以前は近所のスーパーで適当に買った安いフライパンを使っていましたが、鶏肉を焼くと皮がひっついて見た目が悲惨なことになったり・・・。
でも、コーティングされたグラビティー鋳造のフライパンなら油を使わなくてもくっつかずキレイに焼け、ふっくらジューシーに!
自炊率もグンとUPしました。
皆さんも、日々のお料理が思わず楽しくなるような
素敵なフライパンと出合えますように!
ショーコ
外食続きの日々を送っていた1人暮らしOL。
メルマガのレシピ制作を担当しながら、料理の楽しさに目覚めました。
「忙しくても疲れていても楽しく作れるお料理」を伝えることができるよう、日々頑張っています。